水虫の治療薬
水虫の治療には一般的に抗白癬菌作用のある塗り薬の水虫治療薬で対処します。
水虫薬には水虫の症状を治すために主に以下の作用を現す成分が配合されています。
水虫菌である白癬菌をやっつける強い抗菌作用を発揮する成分が配合されています。
硝酸ミコナゾール、硝酸エコナゾール、クロトミナゾール、トルナフテート、塩酸ブテナフィンなどの成分が抗菌作用を発揮します。
そのほか、中国において白癬菌の治療に用いられている生薬由来の木槿皮チンキを配合したものもあります。
角質層を軟化させて薬剤が水虫の患部によく浸透するようにする成分です。
サリチル酸、安息香酸などが角質を軟化させる成分として配合されていています。
これらは抗菌作用も兼ね備えています。
水虫特有の不快なかゆみを鎮める成分です。
クロタミトン、リドカインなどがかゆみを鎮める成分として配合されています。
水虫の治療はとにかく根気よく行うことです。
水虫治療薬を塗って水虫の治療をしているのになかなか治らないという原因は、まず白癬菌の繁殖力が強いことです。
白癬菌は皮膚の表皮に住み着き繁殖するのですが、この表皮がターンオーバーによって細胞分裂を繰り返し、新しい皮膚に生まれ変わるには最低1ヶ月かかり、特に足の裏など皮膚が硬くなっているところでは半年から1年もかかるのです。
ですから、白癬菌が住み着いている表皮の層が完全になくなるには、それだけの時間がかかりますのでなかなか治らないのです。
また、水虫薬を塗ると1週間ほどで表面上きれいになりますので、この時点で塗るのをやめてしまう方が非常に多いのです。
表面上きれいでも白癬菌は奥底にまだ潜んでおり、また繁殖して現れててきます。
見た目に治ったように見えてかゆみやただれなど不快な症状がなくなったからといって水虫薬を塗るのをやめずに、その後最低1ヵ月以上、できれば念のために2,3ヶ月以上薬を塗り続けるようにしましょう。
水虫予防のポイント
水虫を予防するために当然水虫が繁殖しにくい条件に保つことですので以下のことを心掛けて下さい。